皆さんこんにちは、こんばんは☺︎
以前、物流会社で働いていた時に身近に感じていた国家資格です。
タイトルにあるように、通関士は国家資格ながらマイナーです。
まずはどういう資格なのかお話ししたいと思います。
Contents
通関士ってなに?
通関士とは、貿易に関する唯一の国家資格で輸出入者の代理人として
税関に輸出入の申告や各種手続きを行う仕事です。
これら通関手続きには税関への提出書類が多く複雑なため、専門知識が必要な業務です。
商社・メーカーが自ら通関手続きを行うことは少なく、
フォワーダーと呼ばれる専門会社が代行しているところがほとんどです。
そこで必要になるのが通関士です。
通関士になるには
まず国家試験である通関士試験に合格する必要があります。
資格取得後に通関業者に就職して、税関の確認を受けることで
初めて通関士と名乗ることができます。
通関士試験
試験の時期
通関士試験は毎年1回、10月(第一日曜日)に実施されます。
試験の申込み(願書)の受付期間は7月下旬から8月初旬にできます。
応募方法
願書の入手、応募の方法は以下の通りです。
- 近くの税関に取りに行く、もしくは税関に郵送で受験願書用紙等を請求する(返信用封筒と切手を忘れずに!)
- NACCSを使用して受験願書の提出をする
- 取り扱いのある書店で入手
試験内容
試験は「通関業法」「関税法」「通関実務」の3科目に分類されており、
3科目全てが合格率に達する必要があります。
合格発表の方法
合格発表の方法は以下の二通りがあります。
- 官報に合格者の氏名が掲載される
- 税関ホームページで試験の結果の概要とともに合格者の受験番号が掲載される
*合格者に対しては受験地を管轄する税関から通関士試験合格証書が送付されます。
<国家資格>通関士の合格率って?
第1回(昭和42年)〜第53回(令和元年)までの平均合格率は15.4%となっており難易度の高い資格と言えます。
*令和元年の合格率は13.7%でした。
合格ラインは…
合格率は事前に発表されておりませんが、60%以上正解できれば合格できると言われています。
参考までに…
- 第53回(昨年)3科目すべて60%以上が条件
- 第52回(一昨年)「通関業法」「関税法」は60%以上、「通関実務」のみ50%以上が条件
さいごに
合格率だけを見れば難易度が高い資格に思われますが、
毎日効率よく勉強すれば実務経験がなくても独学で合格できる試験です。
次回以降、実際に通関士試験に挑んだ経験を生かしてお話ししていきたいと思います。